「シャープ、自社製品を社員に買わせる」報道でヤフオクに要注目?
経営再建中のシャープが10年前に見たあの光景、「Buy Sanyo」政策の再来を発表しました。
社員に自社の製品を買わせる、事実上のノルマを課すものとみられています。
"取締役や執行役員は20万円、管理職は10万円、一般社員は5万円と役職に応じて目標金額を設定。同様の取り組みは、経営危機に陥った旧三洋電機が2004~05年に実施した例がある" / “自社製品購入、社員に「ノルマ」設定…シャープ…” https://t.co/XjypdGiLis
— nots™ (@call_me_nots) 2015, 11月 17
呼びかける側の役員がそんな程度の負担なのかよとも思いますが、朝からTLは本件でザワついておりました。
と同時に、これによって購入された商品がオークションサイトに流れるのではないかとの予想も立ってしまい、したがって、一般社員の購入金額である5万円近辺のシャープ製品がこうしたサイトや質店などで大きく値崩れする可能性も指摘されております。
したがって、当エントリでは、こうした商品は一般の商店で買うのをもう少し控えた方が良いのではないかというお話しを進めていきます。
5万円近辺のシャープ製品は買い場を待つべき?
読売新聞の記事によれば、「取締役や執行役員は20万円、管理職は10万円、一般社員は5万円と役職に応じて目標金額を設定」するとされておりますが、人数から考えてやはり、一般社員の目標金額から乖離しない製品が目立って市場に流れてくるのではないかと予想されています。
今回の「Buy Sharp」キャンペーンでは、「特別社員販売セール」専用サイトが設けられ、そこで5万円以上、かつ、その額をあまり超過しない金額の商品が一旦買われ、それがオークションサイトなどに供給される格好です。
この際の各一般社員の実質負担は、「購入額の2%分を奨励金として支払う」との記述から、「特別社員販売セール」×98%と、オークション価格の差額となることになりそうです。
狙い目は4Kレコーダー、「ヘルシオ」関連製品か
シャープ製品でそのあたりの価格帯のものは多く存在するのですが、もしも未使用未開封のまま、近々売却する予定で購入するのであれば、取り扱い・保管が容易な、重量的にも大きさ的にも負担感が小さめのものが選好されるのではないかと想像されます。*1
その結果、
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このあたりが実質負担率を低く抑えられそうな候補となりそうです。
この他、
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4Kレコーダーはオークションサイトでも比較的人気の商品となっているようで、セール販売サイトの価格次第では十分転売候補となる可能性があります。
数億円が2次流通市場に?
2015年9月末現在のシャープの社員数は単体で17,436名、連結で48,856名とのことですから、数億円レベルのシャープ製品がオークションサイトや質店等に流れ着く可能性があります。
その結果、量販店なども一時的なシャープ製品の価格下落圧力に見舞われるかもしれません。
「特別社員販売セール」は来年1月29日まで実施される見込みとのことですから、冬のボーナスなどで家電製品の購入を検討されている方々には、普段以上に量販店以外での価格もチェックしたいところですね。
なお、転売があまりに殺到していると、シャープ内部から怪しまれることにもなるかもしれませんので、流そうとされている方はその点、要注意かもしれませんね。
*1:タブレットのような製品はそういった点では扱いやすいものの、他社の製品との競合により、転売価格が下がる傾向にあるものとみられます。