読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日本には「クソ裁判官オブザイヤー」が必要だ

Sakura Financialといえば残念会社・残念経営者まわりの裁判事情を追っていて、有益だなあと思う場面もたまにはあるわけですが、これには笑ってしまいました。

【お知らせ】「クソ弁護士オブザイヤー2015」のエントリー開始 - Sakura Financial News | 9999 -



開催の理由としては、

もはや弁護士が正義の味方ではなく、依頼者や、あるいは自らの私的利益のために、活動する動機を強く持つ集団であることは、少しずつ理解されるようになってきています。


とのことで、「問題行動をとった弁護士」を「最終的な読者投票と、編集部が選んだ有識者による厳正な審査を経て」選出したいようです。

 
もちろん、存在意義としてはまったく分からないことはないし、運営の覚悟のもとで勝手にやればいいんでしょうけど、特定の弁護士を推すような写真およびキャプションをエントリーページないしは告知ページで掲示すべきではないんじゃないのとは思いますよね。*1
「編集部が選んだ有識者による厳正な審査を経て」も相まって穿った見方をされるのも厭わないといった感じなんでしょうかね。


私の方でも、今年1年の上場企業の開示資料から記憶に残ったものを選出する「適時開示アワード」というのをやっておりますが、特定のものをプッシュすることのないように、どう紹介ページを作るかは常に悩んでおります。

discloawards.com


初回から一貫してノミネート企業紹介時には、上場会社の「銘柄コード」順に並べるという対応をしておりますが、これは結果としてうまくいっているなというのを実感しております。


さて、そんな若干無理筋な告知のやり方はさておき、今回はこの「クソ弁護士オブザイヤー」を受けたこの方の反応が良いなあと思いまして、このエントリを書いた次第でございます。


いやー、ほんとそうですよね。
このツイートを見て、そういえば最高裁判所裁判官の国民審査の直前にこんなエントリがポリタスにあったのを思い出しました。

 

なにより、多くの有権者が「よくわからない」状態のまま、投票に臨まなければならないというのは、この審査のやり方に問題があると言わざるを得ない。

最高裁裁判官の国民審査は、日本で国民が司法に対して直接意見表明ができる、唯一の機会といってもいい。なのに、その重要な判断をする有権者の手元に事前に届くのは、『最高裁判所国民審査広報』と、それに基づいたわずかな報道のみだ。

【総選挙2014】最高裁国民審査は「わからなかったら×(バツ)」で(江川紹子)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

 
国民審査制度の趣旨とは異なり、実態は「よく知らない裁判官に白紙委任する制度となってしまっている」現状を強く認識した上で、それに対して「よく知らない裁判官にはすべて×を付ける」ことで対応してはどうかという、いささかアグレッシブな提案をこのエントリは行っています。

個人的には前回、結果的にこの提案はスルーし、×を1名だけに付けるといった判断を行いましたが、この提案は有権者として一考に値するものだと思います。
それももちろん、今のところこんなことをやろうと思うのが、ネットでこうした言説に出会った人々くらいなものだろうから、主張のアグレッシブさは結果として丸められるだろうとも推測されるからです。


さて、そんな国民審査に対する一人の有権者としての心構えも大切なのでしょうが、やはり基本的には以前に朝日新聞社さんが行われた、

wayback.archive.org



などのような、国民審査の対象となる(今後なり得る)裁判官に関する情報を、我々の集合知としてどこかに蓄積させていくことは社会として必要なんだと思います。

そう。
毎年の「クソ裁判官オブザイヤー」が、国民審査の際に有権者のための「判断材料」として機能してくれればいいなあと思うわけです。*2

そんな企画があれば是非応援したいですね!
なるべく偏りのない運営主体が、「クソ裁判官オブザイヤー」*3を企画してくれるようであれば、個人的にも協力出来ますので、御用の際はお声かけいただければと存じます。*4

BOOK

*1:ロゴとか作って置くか、投票っぽいFlickr画像でも持ってくりゃいいんじゃないのと

*2:とはいえ、金融クラスタにおいては、トンチンカンな地裁判決が話題になることも少なくないので、個人的には広く「裁判官」という括りでやった方が面白いなあとは思うわけですが。

*3:ネーミングはさておき

*4:それにしてもこのエントリのタイトル、大きく出てて恥ずかしいですね。釣ったつもりはあまり無いのですけども。