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「翻訳サイトに入力した内容が流出」 本部担当者は一度自社でもチェックを!その検索方法は

「インターネット上の一部の無料翻訳サイトに入力したとみられるメールの内容が、ネット上で誰でも見られる状態になっている」


東京新聞:無料翻訳サイトでメール内容が流出 中央省庁や銀行など30件:社会(TOKYO Web)

 

検索してみましたが、そこそこセンシティブな情報が流出していると思われるケースが散見されます。(ちなみに、規約で公開が謳ってあるとのことですので、正確には「流出した」ではなく、ユーザーが「流出させた」とのことです。)

 ほとんどはメールの本文をそのまま翻訳にかけたもの*1ですが、中にはそれ以外の文書等も見受けられます。

ちなみに、その「一部の無料翻訳サイト」と噂されているのが以下のサービス。


I Love Translation - Online translation - Translation website - Translation tools – Text translation - Free translation

 

1ヶ月前から「翻訳サイトでの翻訳結果に関する注意喚起 - contrail」などのエントリが上がっていたもようです。

 

自社の従業員が流出させた情報に限らず、取引先からの自社へのメール等が流出しているというケースも想定されますので、この機会に自社が関係する機微情報がネットで公開状態になっていないか念の為に確認しておきましょう。

 

一番手っ取り早い方法は下記です。

「site:ilovetranslation.com (社名)」でGoogle検索

(社名)には各社の名前を入力してみましょう。

 

ちなみに、以下のエントリでは「お世話になっております」と「日立」を入力していますが、社名以外にもビジネスメールでよく使用される文言や、プロジェクト名などを半角スペースの後に追加すると、よりセンシティブな情報検索に役立つでしょう。

【ilovetranslation お世話になっております】中国人が開設した無料翻訳サイト 大手企業の社外秘メールをネット上で大量無料公開中:Birth of Blues

 

この結果、ちょっと探してみただけでも某会計コンサルとみられる以下のような文面が発掘されてしまいます。*2

 

平素大変お世話になっております、XXXのXXXです。
XXXの201X年X月期の監査契約
についての提案書を送付させていただきます。
監査報酬といたしましてはUS$XXXになります。
この契約には201X年X月期の修正申告も含んでおります。
ご不明の点等ございましたら、ご連絡ください。
何卒よろしくお願い申し上げます。

 

繰り返しになりますが、自社が流出させていなくても、他社が自社・子会社宛てに送ったメールとみられる内容が散見されます。

特に東南アジアの現地子会社とか、確認しておいた方が良さそうですよ。ざっと拝見した限りでは。

*1:サービスは約60言語の無料翻訳を提供しているため、英語とは限りません

*2:さすがにXを多用しちゃいます