ビットコイン急騰、200万円台に ついに過去最大級の「チューリップ・バブル」も超えた
8日未明、世界最大の仮想通貨ビットコインは、1単位の価格が日本円換算で初めて200万円を突破した。
わずか2週間前に100万円を超えた際にも過熱感を警戒する報道があったものの、そこから12日間で価格が倍となったことになる。
資産バブルの歴史を語る上では、17世紀にオランダ・アムステルダムで起きた「チューリップ・バブル」を欠かすことは出来ない。
事実上の先物取引まで行われ、1634年から37年にかけて球根の価格が高騰し続けたチューリップ・バブルは、1637年2月をピークに突如クラッシュ。そこから数世紀経つが、価格が元の水準に戻ることは無かった。
そして、過去のバブルとビットコインチャートとを比較し続けているConvoy Investmentsによれば、ビットコインのこの度の上昇で、ビットコインの3年間の価格上昇は、過去最大規模の金融バブル「チューリップ・バブル」のクラッシュ前3年間の値上がり規模を上回ったという。
ビットコインがチューリップ・バブル(緑色)超えを実現するようす(画像は6日前時点のもの」出所:
When Grandma and Grandpa join the frenzy, you know bitcoin is turning into a bubble - cetusnews)
ビットコインの価値だけが高騰する一方で、その通貨の利用価値と価格との乖離は顕著になっている。
先日はユーザーからのビットコイン決済を受け付けていたゲーム配信サービス「Steam」が、「ユーザーがゲーム代金支払い用にビットコインを送っても、決済処理までにコインの価値が大幅に変動する」ことから、ビットコイン決済を取りやめると発表。
価格が高騰するほど、たとえ変動率が小さくても額面上の変化が甚大となることが改めて明らかとなった。
本質的な価値がどうであれ、これがバブルなのであれば、我々は歴史的な事象の目撃者となろうとしていることだけは確かだ。
その行く末を見守るにはとても興味深いケーススタディとなろう。(クラッシュが実体経済に大きな影響を与えないのであれば。)