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自分に関係ありそうなところだけでも見ておきたい! 法務省「債権法(民法)改正」パワポ

2日、法務省は、「民法の一部を改正する法律(債権法改正)について」というサイトを公開した。


5月26日に「民法の一部を改正する法律」が成立(施行は2020年中を目標)したことを受け、法務省民事局ではその改正について国民向けに情報提供を進めている。

 
今回サイト上に公開されたのは、新旧対照条文に加え、一般向けとなる「改正の概要(PDF)」「Q&A(PDF)」「主な改正事項(PDF)」「重要な実質改正事項(PDF)」という資料。

 

「改正の概要」では、今回の債権法改正を、「『社会・経済の変化への対応』の観点からの改正検討項目」と「『国民一般に分かりやすい民法』とする観点からの改正検討項目」の2つに分けて概観を示している。

 

『社会・経済の変化への対応』の観点からの改正検討項目

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『国民一般に分かりやすい民法』とする観点からの改正検討項目

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その他「Q&A」についてはまだまだ作成途上とみられるため、社会人として一読するならば、「重要な実質改正事項(PDF)」がよいと思われるが、多少の語句解説はなされるものの、どうしても普段では耳慣れない単語が多く登場してしまう。

 

したがって、「主な改正事項(PDF)」から、自分の仕事と関係が少なからずありそうな箇所を選んで見るというのでも十分かもしれない。

 

各「改正事項」PDF の資料例

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今回の債権法改正は「約120年間ほとんど改正がなされなかった民法の改正」という触れ込みのため、かなり大掛かりな変更がなされるようにも見えるが、あくまでも古い法律の現代社会・経済への適応や、判例に蓄積されたルールを条文に明文化することなどが主目的である。

 

この度公表された説明資料は、改正後の主要論点を通じて、改めて現状を知る上で役に立つ資料となっている。